自宅PC・サーバーをインターネット経由でリモートデスクトップ接続する

簡単そうなことなのにやってみたらなかなか難しくて2時間くらいかかったから備忘録。

できたこと:

自宅で電源OFFしているWindows 10に外出先インターネットから電源ON、リモートデスクトップ接続する。

必要な設定

設定対象が複数あるからそれぞれに分けて記載。
細かいところ書くと異常に長くなるから必要な設定項目だけ。
設定詳細はググればいろいろヒットする。

各項目設定後に接続テストを段階的にやっていかないと、どこの設定がミスなのかわからなくなるからこれら4段階で接続テスト実行する。
1. LAN内でリモートデスクトップ可能
2. LAN内でWake-On-LAN可能
3. インターネット経由でリモートデスクトップ可能
4. インターネット経由でWake-On-LAN可能

Windows 10

・固定IPアドレス設定、デフォルトゲートウェイをONUのLAN側IPアドレスに設定
DNSは8.8.8.8と 8.8.4.4
・通常のリモートデスクトップ有効化設定
・デバイスドライバ – ネットワークデバイス – 有線LANのNICプロパティを開く – Wake-on-LANっぽい項目の有効にする。(NICによって記載方法が異なるからそれっぽい項目を有効に。)

・電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化 、”シャットダウン設定” の [高速スタートアップを有効にする(推奨)] のチェックを外す。

・セキュリティのためにリモートデスクトップ接続に使うポート番号を変更。
レジストリエディタを起動し、以下の場所を開く。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server\WinStations\RDP-Tcp
50000~65000ぐらいの間で適当に選ぶ。51234とか。

・再起動後にコマンドプロンプトで netstat -an を実行し、
「TCP 0.0.0.0:54321 0.0.0.0:0 LISTENING」という行があれば適用OK。

・firewallに変更したポート番号51234を追加
firewall設定 – 詳細設定 – 新しい規則 – TCP 54321を追加

Windows PCのBIOS

・BIOS起動してWake-on-LANっぽい項目を有効にする。(メーカーによって項目が異なるからそれっぽい項目を有効に。)
・BIOSの省電力設定でDeep Sleep をDisabledにする。- 電源OFFでNICの電源共有をOFFにする機能をDisable

ONU(光回線終端装置)

通常プロバイダからレンタルしているネット接続するための機器 = ONUまたADSLターミナルにLAN側から管理画面に接続する。
ログイン方法、設定方法はプロバイダとレンタル機器によって異なるからググる。
・DHCPスタティックIP設定
Windowsに固定したIPアドレスとWindows PCのMacアドレスをONUに固定登録

・ポートマッピング設定
リモートデスクトップ接続に利用するポート番号 = レジストリエディタで変更したポート番号51234と、Wake-On-Lanで利用するポート番号7または9をマッピングする。
プロトコル:TCP
内部ホスト:Windowsに固定したIPアドレス
外部ポート番号51234、内部ポート番号51234

プロトコル:UDP
内部ホスト:Windowsに固定したIPアドレス
外部ポート番号7または9、内部ポート番号7または9

DDNS(ダイナミックDNS)設定

プロバイダから割り当てられているグローバルIPアドレスは通常DHCPで振られているから一定時間が経過すると変更になることが多い。(常時通信している機器が宅内にある場合は通信が途切れるまでは同じIPになると思う。)

グローバルIPが変更になってもインターネットから自宅ONUが見つかるようにDNSで割り当てる無料サービスに自宅ONUを登録する。
定評のあるieServerl.netにDDNSの説明、登録方法が説明されているからここを参照。
http://ieserver.net/ddns.html

接続元PC

WindowsでもMacでも同じ。

マジックパケットを送信するアプリを入れる
WakeOnLan
http://www.readpixel.com/wakeonlan/

インターネットから接続

自宅からの場合は、スマホのテザリングとかで接続元PCをWAN側接続にしてから

WakeOnLanアプリで接続先 = DDNSで割り当てたドメイン名
DDNS名の選択肢dip.jp、fam.cx、jpn.ph、moe.hm、myhome.cx、or.tl、orz.hmからdip.jpを選んで、サブドメイン名serotoninmaxの場合。
例:
serotoninmax.dip.jp

リモートデスクトップ接続先 = DDNSで割り当てたドメイン名:ポート番号
例:
Windowsのレジストリエディタからリモートデスクトップのポート番号を51234にした場合。
リモートデスクトップの接続先は、serotoninmax.dip.jp:51234

大変長いし複雑だけど、やっとこれで自宅Windowsを電源OFF状態からネット経由でON、リモート接続できるようになった。

こういう設定が大変めんどうだから長いことやってなくて、お名前.comのデスクトップクラウドメモリ1GBの超もっさりスペックを契約してて月額2,400円。
中古の15インチ国産WindowsノートPCをAmazonで買って3万円。corei5、メモリ16GB、SSD
デスクトップクラウドに比べたら超速。
この環境で1年使えたら元とれる。長い設定やった甲斐があるな。

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